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2006年8月18日 64歳の父はスキルス胃がんになってしまいました。腹膜播種、リンパ節転移があるため胃の摘出が出来ません。。現在は抗がん剤治療をしてます。
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父に会うのはかなり久しぶりでした。

家が近いにも関わらず全く連絡もしない親不孝者な娘に父は「元気そうだな」と笑顔で一言。

私は久しぶりに父を見て64歳にしては若く見えるなぁなんて感心してました。まずは一言

私「大丈夫なの?痛みは?食欲は?」と質問攻め

父「痛みはないけど食欲はないんだ。おまえが連絡もよこさず会いに来てくれないから胃が悪くなったんだ」

と笑いながら言われました。

私は「ごめんごめん」と謝りました。

病院に着くと6Fに上がり内視鏡専門のフロアに行き、受付を済ませ順番が来るのを待ってました。

目の前のポスターには内視鏡をされる方への準備が細かくかかれていました。私も父も内視鏡なんてやったことがなかったので二人でビビッてました。ポスターに書いてあることを父に説明したところ、胃の動きを止める注射をして、のどの麻酔をするためにゼリーを口の中にためておくらしいと説明。でも父はすごく不安そうでした。

父が呼ばれまずは注射とのどの麻酔のためのゼリーを口に含む5分経過したところで、いよいよ内視鏡をするための部屋へ移動。私は不安そうな父の顔を見て大丈夫とうなずきました。

15分くらい経った頃、父が看護師さんにお礼を言って出てきました。私は立ち上がり大丈夫だった?と一言

すると父はけろっとした顔で「全然大丈夫、なんてことない、あんなに楽なんだったらもっと早くやればよかった。あんなに怖がってたのが恥ずかしいよ」と、私は驚き父にすごいじゃんと褒めました。

内視鏡検査が終わり、先生の話を聞くために2Fに移動しました。待つこと1時間30分やっと呼ばれたので、私も診察室まで着いていきました。内科の女医さんは感じのいい方でしたが、あまりいい状況ではないと一言。

内視鏡検査で見たところ「胃がんType4」の疑いがありとのことでした。私は思っていたより悪かった結果を受け止めて、先生の話を聞いた結果、内科の先生では胃がんとはっきり言えないので外科の先生を紹介するから行って欲しいと言われました。

すぐに外科の先生のところへ行き話しを聞いたところ、8割胃がんと思っていただいていいです。スキルス胃がんですね。と言われました。

スキルス・・・調べた中でもっともいやながんだと思ったタイプで、絶対スキルスはないと思っていたやつでした。話を聞くと胃の上側半分くらいが癌に侵されている、手術をするのであれば胃全摘出手術になりますとのこと。

内視鏡検査で取った写真も見せてもらった、父の胃の中にそれはありました。

なだらかな隆起物です。かなり大きい印象を受けました。こんな現実を見せつけられて平常心を保つのは大変でしたが父のために頑張りました。

先生のお話だと今日の内視鏡検査で胃壁を切り取ったので、この癌が悪性か良性か検査します。通常は検査に1週間くらいかかるんですがなるべく早くした方が良さそうですね。と月曜を提案してくれたんですが、残念ながら空いてなく8月23日水曜日になりました。ほぼ1週間じゃん・・と思いつつ水曜日にエコーとCTスキャンの検査をして、その結果次第で今後の方針を決めていくとのことでした。転移がなければ胃を全部とって3週間くらい入院して1ヶ月くらい自宅療養になります(一般的な話と前置きはありました。)と言われ3ヶ月もあれば治るんだねと父と話てました。

病院をあとにして自宅に戻る途中、朝から何も食べていなかった私は食事を取るため一人でファミレスへ行きました。(父は夕方まで何も食べれないため)注文を終え携帯のモバイルyahooを使いスキルスと入力して調べることにしました。調べた結果ひどいもので手術をしても5年後の生存率は30%以下だそうです。

転移しやすく、進行が早い、根治は難しいと悲観的なことしか書かれていませんでした。あまりにも悲しい現実に涙が出そうになりましたが、人前だったのでこらえました。

真実を知ってしまった私は父のいる自宅に戻り一生懸命明るく振舞いました。父は参ったことになったな・・と弱気になったので胃を摘出すれば治るんだから頑張ろうよ!と励まし元気を取り戻してくれたようです。

父は心臓が痛むと言っていたので、悪くなるなら心臓だろうと思ってました。胃腸は丈夫だったのでまさか胃がんになるとは、私も本人も本当に驚きました。

父と色々話しました。今後のことや入院のこと、父の仕事のこと。仕事は2ヶ月もお休みしたいなんて言ったらクビにされるだろうし、会社に迷惑がかかるから辞めた方がいいだろうとの結論にいたりました。

父は64歳年金生活です。年金だけでは生活していけないから仕事をしています。父は今の仕事をとても気に入っており辞めなくてはいけないことを非常に残念がっていました。でも病気になってしまったんだから仕方ありません。すると父は「またお前に迷惑をかけることになるな・・」私はそんなの気にせずに早く治しなさい!と一喝しました。

うちの家庭環境についてお話します。父64歳、姉31歳、私30歳。私も姉もまだ独身です^^;

私は彼氏と同棲中で父と姉が一緒に暮らしてます。姉はちょっと変わった人ではっきり言えば子供と一緒です。父が胃がんかもしれないと電話で姉と話した時ですが、

私「お父さん最近胃の調子が悪くて食事とれてなかったんでしょ?」

姉「・・・知らない」

私「お父さんは病院へ行って検査したら胃に黒い影が見つかったって言われて、最悪の場合お父さんは癌かもしれない、死んじゃうかもしれないんだよ」

姉「・・・うん」

私「だからお姉ちゃんも仕事で帰ってきて疲れて大変だと思うけど、お父さんに気を使って胃に優しい食事とか用意してあげて欲しいんだ」

姉「・・・・」

私「病人なんだから少しはいたわってあげてね」

姉「・・・・・」

これ以上言っても話にならないと思った私は飼っているネコは元気なの?と話題を変えてみたところ「元気だよ~♪」と即答。はっきり言って頭にきましたが、姉はそうゆー奴だって分かってるのでその日は諦めました。

父に私と姉が電話した後、食事の用意とかしてくれた?と聞いてみたところ全くなかったようです。それどころか電話を切ったら何も言わず自分の部屋へ行ってしまったとか。。自分の父親が癌かもしれないって聞いたのに優しい言葉一つかけてあげない姉って、どんな神経してるんでしょうか?私には信じられませんでした。父も呆れてしまい何も言えなかったようです。

父も疲れたらしく眠りたいとのことでしたので、その日は姉に会わずに帰りました。帰ってから早速パソコンを開きスキルスについて調べまくりました。ですが調べれば調べるほど目の前が暗くなっていくような内容でした。

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