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術後の経過は順調だと父から電話がありました。少しは元気になっていることを願いつつ土曜日病院へ行きました。病室へ着くと父は眠っていましたが、私に気づいて起きてくれました。少し話しをしましたが、あまり元気そうではありませんでした。
術後は39度の高熱が3日間続き、その後平熱、微熱を繰り返しているそうです。今までなかった下痢の症状もあるようで、2時間おきにトイレに行ってると言ってました。でも・・・父はもう1ヶ月ほど固形物は食べていなく、食事も点滴だけ、なのに下痢って???不思議に思った私は父に聞いたところ、出るのは水だそうです。
ステントの手術をしてからこの症状が起こったらしいのですが、先生は相変わらず異物を入れたことによる炎症で下痢を起こしてると言っているそうです。。父の話ではこの熱と下痢が治まらないと抗がん剤を点滴出来ないのです。そうなると腸ろうの手術も先延ばしです。そうなると退院もかなり先ですね・・
父はもう退院出来ないんだと弱気になってます。そのせいか「もう胃を取る手術をした方がいいか?」なんて聞いてきます。そんなことをしたら命縮めるだけだと知っているのに、、父は私に迷惑がかかるからわざとそんなことを言ってくるのです。今日の父は元気がありません。。
私には付き合って3年になる彼氏がいます。今まで父に彼氏を紹介したことがありません。父に私の彼氏に会ってみたい?と聞いてみたところ、すぐに死ぬわけじゃないからまだいいやと言われました。でもどんな人なのか写真だけでも見たいと言われたので、写真どころか今日一緒に来てるんだ。と言ったところ、父は驚いてました。普通なら「じゃあ連れて来い」とか言うはずなのに、うちの父は「遠くからでいいから見たい!」と言い出しました・・・いや、、だったら病室に連れてくるから挨拶だけでもしてみる?と聞くと覚悟したかのように「分かった」と言いました。あんまり会いたくなかったのかな??
彼氏を病室に呼び寄せるとお互いかしこまって挨拶してました。父がお決まりの「ふつつかな娘ですがよろしくお願いします」と挨拶を済ませると、突然感極まって泣いてしまいました。私は想定外の出来事に少し驚いてしまいました。お父さんどうしたの?なんで泣いちゃったの?と聞くと父も分からないみたいで、でも嬉しいと言ってくれました。まだお嫁に行くわけでもないのに泣くなんてフライングですよね。彼氏は気を利かせて部屋を退室してくれました。父と二人になったのでどうだった?と聞くと「いい青年だ。大事にするんだぞ」と言ってくれました。色々と助言してくれているうちに、笑顔もあふれ少し元気になったように見えました。
そしていつものように父と握手をして部屋を出ました。その日の夜父から電話がありました。
「今日はありがとうな。彼氏にもよろしくと伝えてね。それじゃあまたな」と父の声はとても元気でした。彼氏もちょくちょくお見舞いに来たいと言ってくれたのでとても嬉しかったです。
今年に入ってから抗がん剤治療をしていません。スキルス胃がんは普通の癌の6倍の速さで進行していくので、どんどん進行してしまうのではないか心配です。。でも抗がん剤治療をするには熱や下痢を治さないといけないし、体力もつけないといけないし、、、
早く治療が再開されますように・・・