忍者ブログ
2006年8月18日 64歳の父はスキルス胃がんになってしまいました。腹膜播種、リンパ節転移があるため胃の摘出が出来ません。。現在は抗がん剤治療をしてます。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先生からこないだのCTの結果を聞きました。
今は腹水はないけど、胸水が少しあり、原因は分からないと言ってました。。胃以外に転移していないのにどうして胸水が溜まってきてしまったんだろう・・・今までは胃や腸ばかり調べてきたので今度は胸の部分を検査していくようです。

それと腹膜播種の影響で水腎症になってしまいました。尿管に腫瘍が出来て尿管を圧迫しているそうです。これが進んでしまうと腎臓に尿がたまってしまい腎不全になってしまうらしです。改善するためにまたステントを使います。今度は尿管用の細いステントで、尿道にカメラを入れて処置するそうです。男の人にとっては痛そうですよね。胃の手術は出来ないのに、それ以外の手術や処置ばかりで父にとっては辛いことばかりです。。

今日病室に行って驚いたのが、父のテーブルにおせんべいやキャンディーが置いてありました・・・これどうしたの?と聞いたところ、先生から何でも食べていいって言われたんだよ。と嬉しそうに言われました。
それって最後に好きなものを???って思ってちょっと怖くなりました。
先生に確認したところ、ステントはそんなすぐにつまってしまうようなものではないので、食べてもいいですよと言われました。でも先生の見解としては、食事制限はしないけど、きっと食べれないと思うとのことでした。確かに・・・昨日のお昼に病院食が出たんですが、結局吐いてしまったり下痢をおこしたりで、また今日になって病院食をSTOPしました。父はすごく食べたいけど、体の不調を考えると怖くて食べれないようです。とても辛いことですよね。

先生に余命のことを聞いてみました。今の症状からだと短くて3ヶ月ですが、正直分からないとのことでした。
父も言ってましたが、手のつけようがないくらい悪かったら諦めつくけど、真綿で首を絞めるようにじわじわと弱っていくなんて本当に辛いです。

私がお見舞いに行く日は父の体調のいい日が多いんです。もしかしたら無理してるのかもしれないけど・・・
でもやっぱり人と話をするのは楽しいみたいで、良く話してくれます。今日なんて来てくれて嬉しいとか、私のことを宝だなんて言いました。今までそんなこと言ったことないのにね。
私が見ている父は割りと元気なのであと3ヶ月とかホントに信じられません。確かに今42キロくらいしかないけど、今にも死にそうなやつれ方はしてないし、話すトーンも普通だし、良く笑うし、見た目はとてもガン患者には見えないのでホントに信じられません。これがドッキリとかだったらいいのになって思います。

今週の金曜日にまたシスプラチンカンプトを点滴します。父は今度の抗がん剤の効果に期待しているようです。私も期待してるので頑張れ抗がん剤!って感じです。
PR
先週の金曜日、ようやく抗がん剤治療が始まりました。今回の薬はカンプトとシスプラチンです。私は先生から聞いていたのですが、父は知らなかったようで、知らない間に抗がん剤が点滴されていたそうです。やはり周りに他の患者さんがいるから「今から抗がん剤の点滴しますよー」とは言わないんですかね?

私がお見舞いに行ったのは土曜日です。15時から先生のお話があり、今後の予定を言われました。
今までの予定ではステント⇒抗がん剤⇒腸ろうでしたが、腸ろうをするには開腹手術をしなくてはならなくて、腹膜播種がある以上、腹腔内にがん細胞がちらばっているため、手術で傷をつけた場所に癌細胞が付着したら、筋肉や皮膚のガンになってしまう可能性があるのと、下痢をしたり吐いてしまうことが増える可能性があるなどのデメリットばかりで、近い将来、転移で腸が使えなくなるので腸ろうではなく別の方法に変更したいとのことでした。

別の方法はIVHポート埋め込みです。現在すでに中心静脈カテーテルで高カロリー輸液で栄養をとってます。いずれIVHポートを埋め込まないといけなくなるので、今処置してしまった方が退院も可能です。先生から写真付のマニュアルを見せてもらいました。なんとも痛々しいです。。退院して自宅療養になると毎日自分で点滴をしなくてはいけなくて、そうなると自分、もしくは私か姉が針を刺さなくてはなりません。初めは誰でも怖いですが慣れますよ。と言われましたがやっぱり怖いです。出来ればIVHポートをしている人のお話が聞きたいです。

先生から父にIVHポートの埋め込みのことは話してあり、了承済みとのことでした。手術の同意書を渡され、お父さんがいいと言ってくれたら手術をします。先生と30分くらいお話して終わりました。

父のところへ戻り先生からされた話をすると、なぜか父は怒っていて「俺は胃のことがはっきりするまで、何の手術も受けない!」と言い出し、私は驚きました。。恐らくずっと一人で考えていて、治る見込みがないのに痛い思いしたりするのは嫌なんでしょうね。気持ちは分かりますが、治すための処置ではなく栄養を取るための処置であって、胃の治療は抗がん剤を始めたからと伝えたところ、抗がん剤が始まったことを知らなかったみたいで、すぐに機嫌は直りました。

ですが、IVHポートの話ではあまりいい顔をしませんでした。やはり自分に針を刺すなんて無理だと言ってました。それに今の体力、気力では退院しても自分で出来る気がしないと、確かに昼間は私も姉も仕事なので一人になってしまいます。経済的に私も姉も休む訳にいきません。私が夕方からの仕事に変えるか、介護保険を使ってヘルパーさんを頼むか、、、色々悩みます。

火曜日の夜、父から電話がありました。「お腹に水がたまってお腹がパンパンになったよ。」「もうあんな苦しい思いは二度としたくない」と言われました。私は土曜日に父のお腹を見て触りましたが普通でした。こんな短期間で腹水ってたまるものでしょうか?電話をかけてくれた時は平気だったようですが、利尿剤などですぐに出たってことでしょうか?しかも今までなかった痛みが最近あるそうで、昨日CTを撮りました。結果はまだ分かりませんが、もし転移してたらどうしよう・・・父になんて説明すればいいんだろう・・・悪くなってないように祈ることしか出来ません。

術後の経過は順調だと父から電話がありました。少しは元気になっていることを願いつつ土曜日病院へ行きました。病室へ着くと父は眠っていましたが、私に気づいて起きてくれました。少し話しをしましたが、あまり元気そうではありませんでした。

術後は39度の高熱が3日間続き、その後平熱、微熱を繰り返しているそうです。今までなかった下痢の症状もあるようで、2時間おきにトイレに行ってると言ってました。でも・・・父はもう1ヶ月ほど固形物は食べていなく、食事も点滴だけ、なのに下痢って???不思議に思った私は父に聞いたところ、出るのは水だそうです。

ステントの手術をしてからこの症状が起こったらしいのですが、先生は相変わらず異物を入れたことによる炎症で下痢を起こしてると言っているそうです。。父の話ではこの熱と下痢が治まらないと抗がん剤を点滴出来ないのです。そうなると腸ろうの手術も先延ばしです。そうなると退院もかなり先ですね・・

父はもう退院出来ないんだと弱気になってます。そのせいか「もう胃を取る手術をした方がいいか?」なんて聞いてきます。そんなことをしたら命縮めるだけだと知っているのに、、父は私に迷惑がかかるからわざとそんなことを言ってくるのです。今日の父は元気がありません。。

私には付き合って3年になる彼氏がいます。今まで父に彼氏を紹介したことがありません。父に私の彼氏に会ってみたい?と聞いてみたところ、すぐに死ぬわけじゃないからまだいいやと言われました。でもどんな人なのか写真だけでも見たいと言われたので、写真どころか今日一緒に来てるんだ。と言ったところ、父は驚いてました。普通なら「じゃあ連れて来い」とか言うはずなのに、うちの父は「遠くからでいいから見たい!」と言い出しました・・・いや、、だったら病室に連れてくるから挨拶だけでもしてみる?と聞くと覚悟したかのように「分かった」と言いました。あんまり会いたくなかったのかな??

彼氏を病室に呼び寄せるとお互いかしこまって挨拶してました。父がお決まりの「ふつつかな娘ですがよろしくお願いします」と挨拶を済ませると、突然感極まって泣いてしまいました。私は想定外の出来事に少し驚いてしまいました。お父さんどうしたの?なんで泣いちゃったの?と聞くと父も分からないみたいで、でも嬉しいと言ってくれました。まだお嫁に行くわけでもないのに泣くなんてフライングですよね。彼氏は気を利かせて部屋を退室してくれました。父と二人になったのでどうだった?と聞くと「いい青年だ。大事にするんだぞ」と言ってくれました。色々と助言してくれているうちに、笑顔もあふれ少し元気になったように見えました。

そしていつものように父と握手をして部屋を出ました。その日の夜父から電話がありました。

「今日はありがとうな。彼氏にもよろしくと伝えてね。それじゃあまたな」と父の声はとても元気でした。彼氏もちょくちょくお見舞いに来たいと言ってくれたのでとても嬉しかったです。

今年に入ってから抗がん剤治療をしていません。スキルス胃がんは普通の癌の6倍の速さで進行していくので、どんどん進行してしまうのではないか心配です。。でも抗がん剤治療をするには熱や下痢を治さないといけないし、体力もつけないといけないし、、、

早く治療が再開されますように・・・

1月31日、前回書いた①の胃の入り口にステントを入れる手術をしました。
1月27日土曜日、主治医から手術の説明を受けました。当初ステントはしないと思うと言っていたのに、色んな先生方の意見を聞いた結果ステントを入れることになりましたと言われました。
本来父が入れているステントとは食道などのまっすぐな場所に装着するものなんですが、胃の入り口に使うことはあまりないらしく、手術を行った先生は初めてすると言ってました・・・
一度装着すると二度と外せないので、とても不安でした。

手術当日
手術は1時間ほどで終わりました。手術後父はベッドに横になることが出来ず、座った状態ですごく苦しんでました。たまに痛みがあるらしく、父に「大丈夫?どんな感じなの?」と聞くと「胃がキリキリするような、なんとも言えない感じ」だと言ってました。その後しばらく時間が経つと、痛みが治まってきたらしく普通に話せる状態になり、唾液を飲んでもスーっと通ってくと感激してました。
その日は時間ギリギリまで話して帰りました。

手術が水曜日で、次に面会に行ったのが日曜日(昨日)でした。少し間があいてしまったのですが、前回の様子だともう慣れた頃だろうと思い病室に行くと、父が横になって寝ていました!!!!
胃の入り口がずっと開いた状態だと横になれないと聞いていたので、驚きました。父に横になって大丈夫なの?と聞いたところ全然大丈夫だよ!と答えてくれました。
手術の翌日、約1ヶ月ぶりくらいに飲む水は感動するくらい美味しかったと笑顔で教えてくれました。

手術当日は平熱程度だったんですが、翌日から39度を超える高熱が3日連続で続いたそうです。看護士さんから詳しくお話を伺ったところ、やはり体に異物を入れたことによって炎症した結果、熱が出たのではないかと言われました。夕方頃、もう一度体温をはかってみたところ37度弱まで下がってました。
すると父は「やっぱり身内がきてくれると安心するのかな?全然下がらなかったのにおまえの顔を見たら元気になって、熱も下がってきたよ」と言ってくれました。やはり熱で動けなかったのと一人だったので心細かったようです。もっと早く父のところへ行ってあげれば良かったです。。

手術前日の夜、父の病室へ行った時のことです。
先生は今まで父に隠していた腹膜への転移や余命の話をしたみたいで、父は全てを知っていました。先生からあと半年が勝負です。それ以降はお父さんの頑張り次第ですと言われたと聞き、非常に驚きました。でも先生を責めることはしません。やはり手術をする上で説明と同意が必要になり、全てを説明しないといけない時が来てしまったのだと思いました。父は思っていたより自分の命が短いことに悲しみ、目の前で泣いている父を見て思わず私も泣いてしまいました。こんな時にかける言葉ってホントに難しいですね。私は父の話をうんうんとうなずいて聞いてあげることしか出来ませんでした。

全てを知った上で父も頑張ると言ってましたので、私も父を支えるために頑張ります!

現在父は中心静脈カテーテルを挿入して高カロリー輸液を24時間点滴してます。さすがにお腹は減るようですが、栄養は取れているので体重が増えました!今は41キロです。
ステントも調子いいようなので、今週中には抗がん剤治療が再開出来ると思います。そしてその翌週に腸ろうを作る手術を行う予定になってます。父が一人で腸ろうを扱えるようになるまで退院は出来ません。もちろん私や父と一緒に暮らしている姉も一緒にトレーニングをします。腸ろうがどんなものか見たことがないので不安ですが、頑張ります!

なんだか読みづらい文章になってしまってすいません・・・

今日は先週したCTと内視鏡検査の結果を聞きに来ました。

胃の入り口まで胃がんが広がってしまい、入り口が内視鏡のファイバースコープがかろうじて通るくらいしかあいてません。これでは食事が取れなくて当然です。胃の出口部分はまだ大丈夫とのことでした。

CTの画像から腹水がたまっていることが分かりました。これから増えていく可能性があるそうです・・・

父は先生に何とか食事を取れるようにして欲しいとお願いしましたところ、先生からいくつか方法があると教えていただきました。

①胃の入り口にステントを入れる ②胃ろう ③食道胃管 ④腸ろう

①は胃の入り口に形状合金のパイプを入れて入り口を広げる方法です。胃の入り口が広がれば食事が入っていくらしいですが、胃の入り口が常にあいた状態だと胃液が食道にあがってきやすいので、逆流性食道炎になるかもしれないリスクがあるのと、吐いてしまいやすくなるそうなので却下しました。

②は内視鏡で胃に穴を開けて管を通して、流動食を胃に直接流し込む方法。これが一番簡単らしいです。でも胃に穴を開けるには癌でない部分じゃないとダメなので・・・父の場合はダメでした。

③は首のあたりから管が出てるのが見えるのと、扱いにくいという理由から却下しました。

④は手術で腸に管を通して腸に直接流動食を流し込む方法です。今のところ大腸への転移はないので、この方法が一番現実的でしょうとのことでした。

父はもう口から食べることが出来なくなってしまいました。食べることが好きだった父にはとても辛いことでしょう。。でもそうしないと生きていけないので、手術を受けるといってました。

実は・・・まだどの方法にするか先生方も迷っているらしく、少し考えさせてくださいと言われました。今週中には報告してくれるそうですが、ほぼ腸ろうで決まりっぽいです。私も父も腸ろうがいいと思っていますので決まりでしょう。

腸ろうで栄養を補給して体重が戻ったら新たな抗がん剤治療がスタートします。

今度の抗がん剤はシスプラチンとカンプトです。この抗がん剤は点滴なので2週間ごとに入院しなくてはなりません。入院費が大変です・・・

父の貯金はもう入院費、通院費、生活費でもうほとんどありません。しかも節約が出来ない人なんです。

これからは2ヶ月ごとの年金と私のお金から出さなくてはなりません。私は収入が少ないのでとても不安です。。でもお金がないから治療が出来ないなんて言えないので残業頑張ります!

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
em
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター

Copyright © [ 父がスキルス胃がんに・・・ ] All rights reserved.
Special Template : CSS*TEMP
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]